ランディングページ(LP)とは、Webサイトを訪れた訪問者が最初に見るページのことです。一枚の長いWebページを通して商品・サービスを訴求して、コンバージョンにつなげることを目標としています。
LPの質によって、購入・申込といったコンバージョンにつながるかどうかが左右されるため、途中で離脱されてしまわないように構成やデザインなどを工夫することが大切です。
2025年現在、広告だけに依存せず、LPを起点にお問い合わせや資料請求といった「行動データ(ファーストパーティデータ)」を集めていくことが、Web集客の中心になりつつあります。GoogleアナリティクスもGA4への移行が完了し、ユーザーの行動をより細かく分析できるようになっているため、LPの設計と運用の重要性はこれまで以上に高まっています。
LPとは?
LP(ランディングページ)は、ユーザーが検索結果や広告をクリックして最初に訪れるページを指します。一般的には、以下の2種類に分類されます。
①広義のLP ユーザーが最初にアクセスするすべてのページ。Webサイトのトップページや各コンテンツページも含まれます。
②狭義のLP 特定の商品やサービスの購入・申込みなど、コンバージョン(成果)を得ることを目的とした縦長の1ページ完結型Webページ。
この記事では、主に②の「狭義のLP」について解説します。
LPの役割
LPの最大の役割は、訪問者を顧客に転換することです。具体的には:
- 商品・サービスの購入
- 資料請求や問い合わせ
- 会員登録やメルマガ登録
- セミナー・イベントへの申込み
これらのアクションを起こしてもらうことを目的としています。
LPのメリット
①情報を順序立てて伝えられる
1ページ完結型のため、ユーザーに情報を届けたい順番で構成できます。ストーリー性を持たせることで、説得力が高まり、行動を促しやすくなります。
②他ページへの離脱を防げる
通常のWebサイトと違い、ナビゲーションメニューやサイドバーなどの余計なリンクを排除することで、ユーザーの意識を分散させず、コンバージョンに集中させることができます。
③効果測定と改善がしやすい
1ページに情報が集約されているため、アクセス解析やヒートマップツールを使った効果測定が容易です。どの要素がコンバージョンに寄与しているかを把握しやすく、改善サイクルを回しやすいのが特徴です。
【手順別】LP制作の流れと注意点
LPを製作する流れとそれぞれのポイント・注意点について解説します。要点を事前に押さえて、集客に効果的なLPを制作しましょう。
①目的の設定|訪問者に伝えたいことを明確に
最初に、LPを設置する目的について考えることが重要です。なぜなら、「サイトの訪問者に対して何を提供したいか」によって、制作するLPの内容が変わってくるためです。
たとえば、自社の商品を販売することを目的とする場合、LPでその商品の魅力を分かりやすく伝えるとともに、興味関心や購買意欲を高めて、サイト上で購入ボタンのアクションを促す必要があります。
また、「B to C」「B to B」の違いによって、LPに求められる要素も異なります。
▼商品・サービスがBtoCの場合
- 具体的な商品やサービスの説明と値段
- 商品やサービスの見た目を確認するための画像
- 各商品を実際に購入された方による点数や星などでの評価
一方、相手が企業(toB)だった時は、合理性に関する詳細な情報を提供することが鍵となります。たとえば、以下の要素を含めるとよいでしょう。
▼商品・サービスがBtoBの場合
- 自社の方向性を示すホワイトペーパー
- 問い合わせ先についての情報
- 提供する商品についての資料請求
- 定期的に商品を宣伝できるメールマガジンの登録
BtoCとBtoBのいずれにおいても、自社の目的に適した情報を、相手に分かりやすく伝えることが重要です。
②ターゲットの設定|自社のサービスが必要な相手を想定する
制作するLPの具体的な方向性を定めるために、自社商品・サービスのターゲットを明確にする必要があります。
ターゲットを設定する際は、「ペルソナマーケティング」を使うと便利です。ペルソナマーケティングとは、自社が提供する商品・サービスに関して理想の顧客像を1人架空で設定するマーケティング手法です。
顧客像を明確化することで、顧客が持つ課題・疑問を解決できる情報や、興味関心を刺激する訴求方法を検討できるようになり、質の高いLPの制作につながります。
ただし、ペルソナはあくまでも架空で設定した理想のターゲットのため、実際の顧客が持つ要望・行動と必ずしも完全一致するわけではありません。もし想定していたペルソナが適していなかった場合には、修正してLPの方向性を見直すことが重要です。
③構成の作成|順序立てて提案する
ターゲットを設定した後は、全体の構成を考えます。LPの構成では、1ページで商品・サービスの全体像が分かるように順序立てて提案することがポイントです。
LPには、多くの情報を記載することも可能ですが、あまりにも長いページは訪問者の離脱も増えやすくなる可能性があります。
事前に伝えたい内容やストーリーを考えて構成を決めておくことで、統一感のある内容となり、ユーザーの離脱を防げます。
以下のように、3つの順で構成されることが一般的です。
ファーストビュー:訪問者の注意を引く情報
- キャッチコピー:LP冒頭の一言
- アイキャッチ画像:LP冒頭の画像
- CTA(行動喚起):クリックしたくなるボタン
ボディコピー:商品・サービスの詳細な情報
- ベネフィット:商品・サービスで顧客が得られる恩恵をイメージさせる内容
- 信頼性:実験データや顧客の声など、商品・サービスの根拠
- 関心喚起:訪問者のニーズの明確化・問題認識にあたる内容
クロージング:商品・サービスの購買・問い合わせに関する締めの部分
- よくある質問:購買・問い合わせを妨げるような訪問者の疑問を解消
- 購入方法:実際の購入手順を詳細に書き、行動をイメージさせやすくする内容
- 特典:より買いたくなるようなプラスの訴求
- 保証:顧客が買わない理由・問い合わせない理由を事前に保証
④コンテンツの作成|コピーを適切に配置する
LPの構成がきまったら、コンテンツとなる文章を作成します。
コンテンツを作成する際のポイントには、以下が挙げられます。
- ペルソナで決めた理想の顧客を想定して記載する
- 数字や購入者の感想などを含めて信頼性を高める
- 他の既存サービスに対する優位性を主張する
- 説明しすぎずあくまでも注意を引く目的で作る
前述した各構成におけるポイントは以下の通りです。
▼ファーストビュー
- アイキャッチ画像:商品やサービスの内容が一目で分かるようなコピーにする
- アイキャッチ画像:行動ハードルが下がるようなテキストを盛り込む
▼ボディコピー
- ベネフィット:ペルソナを想像しながら、訪問者が行動したくなるようなコピーを記載する
- 信頼性:良い点だけでなく悪い点も記載して客観的なレビューで信頼性を高める
- 関心喚起:訪問者が共感しやすいようなコピーを記載する
▼クロージング
- よくある質問:不安に感じている訪問者を安心させられるような根拠・感情のフォローを盛り込む
- 購入方法:説明で興味を持ってくれた訪問者に商品やサービスを提供する
⑤デザインの作成|ターゲットに沿って作成する
LPのデザインは、訪問したユーザーの第一印象を左右する重要な要素です。見づらいLPや魅力的と感じられないデザインは、訪問者が途中で読むことをやめて、ページから離脱する可能性があります。
訪問者の目を引き、最後まで読んでもらうためには、内容だけでなくデザインにも工夫が必要です。質の良いLPのデザインを作るポイントは、以下の通りです。
▼LPデザインのポイント
- 文字だけではなく適度に写真を挿入する
- 最初に表示される画面でLPの大まかな内容が分かるようにする
- 「問い合わせ」や「資料請求」が手軽に行えるようにする
- 目立たせたい部分は文字の色・大きさを変える
- スマートフォン向けのデザインを用意する
モバイルファースト
2025年現在、多くのユーザーがスマートフォンからアクセスします。スマホでの見やすさ、操作しやすさを最優先に設計しましょう。
2025年現在の表示・UX基準はCore Web Vitals
また、2024年以降はCore Web Vitalsと呼ばれるページ表示と操作性の指標が重視されており、特に「ボタンを押したときにどれくらい素早く反応するか」を評価するINP(Interaction to Next Paint)が採用されています。ページの表示速度だけでなく、「クリックしても反応が遅い」「スクロールが重い」といったストレスを減らすことも、LPの離脱率を下げるうえで重要です。
あわせて、文字サイズや色のコントラスト、キーボード操作のしやすさなど、アクセシビリティにも配慮したデザインにすることで、より多くのユーザーにとって使いやすいLPになります。
⑥開発作業|依頼相手と念入りな打ち合わせを行う
テキストとデザインが決まれば、LPの開発作業に進みます。
LPの開発には、プログラミングの知識やデザイン設計のスキルが必要です。自社に十分な知識やノウハウが無いときは、外部の制作会社に依頼することも一つの方法です。
また、制作会社に作業を一任する場合は、自社が求めるLPを制作できるように、開発者と念入りに打ち合わせをすることが欠かせません。
実装時の注意点
レスポンシブ対応
PC、タブレット、スマートフォンのすべてのデバイスで正しく表示されるか確認します。
フォームの動作確認
問い合わせフォームや申込みフォームが正常に機能するか、実際に送信テストを行います。
ページ速度の最適化
- 画像の圧縮
- 不要なスクリプトの削除
- キャッシュの活用
読み込みが遅いとユーザーは離脱してしまうため、ページ速度は特に重要です。
各種ブラウザでの表示確認
Chrome、Safari、Edge、Firefoxなど、主要ブラウザでの表示崩れがないかチェックします。
⑦運用および改善|公開後も最適化し続ける
LPは、一度制作・公開して終了というわけではありません。LPでコンバージョンを増やすためには、閲覧した訪問者の反応に応じて、改善を重ねていくことが大切です。
訪問者の反応を把握する際は、LPのアクセス数やコンバージョン率(問い合わせ・購買につながった割合)などの指標から測定します。
測定には、以下のようなアクセス解析ツールの活用がおすすめです。
- Googleアナリティクス:アクセス数やコンバージョン率を確認でき、LP全体の評価が分かります。
- ヒートマップツール:訪問者が文章を読むことなく離脱している箇所や、逆に熟読している箇所を把握できます。


LPの実用例をまとめて紹介
質の高いLPを制作するにあたって、成果を上げている他社のLPを参考にすることも一つの方法です。
ここでは、LPの事例がまとめられたサイトをご紹介します。
- 希望通りのLPを探しやすい検索機能が付帯している
- 色やエフェクトなどの豊富なカテゴリー分けが可能
- キャッチコピーの一覧で閲覧ができる
- 時系列でのカテゴリー分けが可能
- LPの掲載を依頼できる
- LPの制作方法や外注依頼のコツなどの情報が掲載されている

AIツールを活用したLP改善のポイント(2025年版)
近年は、生成AIをはじめとするAIツールを上手に活用することで、LPの改善サイクルを効率化しやすくなっています。
AIの主な活用シーン
①改善仮説の洗い出し アクセス解析結果やヒートマップの概要を入力し、「改善の仮説」をAIに出してもらうことで、見落としていた視点や新しい切り口を発見できます。
②キャッチコピーの複数パターン生成 既存LPのキャッチコピー案を複数パターン生成し、人の目で取捨選択したうえでA/Bテストにかけることで、効率的にコピーの最適化が図れます。
③FAQコンテンツの作成支援 よくある質問の候補をAIに洗い出してもらい、自社の実際の問い合わせ内容に合わせて取捨選択・加筆することで、ユーザーの疑問を解消するコンテンツを素早く整備できます。
④レポート作成の効率化 GA4やヒートマップツールのデータをもとに、分析レポートのたたき台をAIに作成してもらい、人間が最終的な解釈と判断を加えることで、レポート作成時間を大幅に短縮できます。
AI活用の注意点
重要なのは、AIを「最終判断を任せる存在」としてではなく、「アイデア出しや原稿のたたき台を作るための補助ツール」として位置づけることです。
- AIが生成したコピーや仮説をそのまま使うのではなく、必ず自社のブランドやターゲットに合っているか検証する
- 数値データの解釈は人間が行い、ビジネスの文脈に照らし合わせて判断する
- ユーザーの反応を見ながら、自社の状況に合わせて改善していく姿勢を持つ
AIはあくまで効率化のツールであり、LP改善の本質である「ユーザー理解」と「仮説検証」の主体は人間であることを忘れないようにしましょう。
まとめ
質の高いLPは、売上向上につながる有効なツールとなります。今回挙げたポイントや注意点を踏まえて、ユーザーのアクションを促す効果的なLPを制作しましょう。
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