Webマーケティングに関わる方であれば、「SERPs(サープス)」という単語を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
SERPs(Search Engine Result Pages)とは検索結果を表示するページの略称
SERPs(サープス)とは、「Search Engine Result Pages」の頭文字をとった略称で、日本語に翻訳すると「検索エンジンの結果ページ」です。SERPsには、Webサイトのタイトルやメタデータ、マークアップが表示され、ユーザーのクリックを促す要因となります。
2025年現在のSERPsには、AIが複数サイトの情報を要約して表示する「AI Overviews」やAIモードなど、多様な要素が含まれます。
Webマーケティングを行うには、SERPsへの理解を深め、現在の状況を確認・改善することが重要です。なぜなら、SERPsで上位に表示されるWebサイトは閲覧回数が多くなり、集客やビジネスの向上につながるためです。
\ SEO対策にお悩みですか? /
SERPsを確認してSEO対策のヒントを見つける
SERPsの理解を深めることで、SEO対策のヒントを把握可能になります。
なぜなら、SERPsから検索意図を深堀りすることで、より上質なコンテンツを提供でき、競合との差別化が図れるためです。
SERPsの1ページ目は、いわば「Googleが導き出した検索ユーザーに提供可能な今のところ最良の情報」といえるでしょう。
SERPsの1ページ目を確認することで、自社のWebサイトに関する以下のような内容を分析するメリットが把握できます。
- 自社に足りないもの(網羅性)
- 自社にしか提供できない価値(独自性)
\ SEO対策にお悩みですか? /
SERPsを構成する7つの要素
ここでは、SERPsを構成する7つの要素を解説します。
なお、2024年以降は、AIが検索結果を要約して表示する「AI Overviews」や、対話形式で情報を提示するAIモードが順次展開されており、これらもSERPsの重要な構成要素になりつつあります。本記事では、これらのAIによる回答ブロックを、従来の「アンサーボックス」やユニバーサル検索の進化系として位置付けて解説します。
バーティカル検索|カテゴリで指定される表示
バーティカル検索とは、検索ワードを入力する画面のすぐ下に表示されるメニューバーです。
バーティカル検索は、表示されるカテゴリの順序や内容が検索ユーザーの目的によって変化する特徴を持っています。そのため、バーティカル検索を確認すれば、検索ユーザーの求める情報のカテゴリを自然に理解できるでしょう。
具体的には、以下のような絞り込み機能が用意されています。
- 画像
- ショッピング
- 地図
- ニュース など
たとえば仮に、「ショッピング」が通常検索の次に表示されている場合、そのキーワードで検索するユーザーは購買欲求が高いことを示しています。この情報を収集することで、適切な施策を検討し、マーケティング効果を向上させることが可能です。
そこで、現在、自社のWebサイトに商品ページを豊富に作成し、検索ユーザーの意図やニーズに応じた情報を提供することは、SERPsでの上位表示向上に効果的と言えるでしょう。
ユニバーサル検索|地図・動画など多様な上位表示
ユニバーサル検索は、SERPsの上部に表示されるコンテンツを指します。
ユニバーサル検索は、前述のバーティカル検索とは違い、SERPs内でWebページのコンテンツが大きく表示される特徴があります。そのため、ユニバーサル検索が適用された場合、上位に表示されれば、流入率がより一層高まる可能性があります。
ユニバーサル検索で表示されるコンテンツには、以下のようなものがあります。
- 動画
- 画像
- 地図
- ニュース
パーソナライズド検索|現在地・過去の履歴など個別化された表示
パーソナライズド検索は、ユーザーの検索履歴や現在の位置情報などに応じて、SERPsを最適化する機能です。
以下の違いを確認することで、対象の検索キーワードがどの程度個別化されているかを把握・調査できます。
- パーソナライズド検索:Googleのアカウントに紐づいているデータに基づいた表示
- シークレットモードでの検索:アカウント情報に紐づいていない表示の違い
例えば、「イタリアン」と検索した際、検索ユーザーの現在地に近いイタリア料理の店舗がSERPsに表示されます。
サイトリンク|サイト内の主要なリンクを表示
サイトリンクとは、上位掲載されるWebサイトの主要リンク以外に、Webサイト内の関連性の高いリンクを表示する機能です。
現在、上位のWebサイトに表示されることが多く、SERPsからWebサイト内にある特定の画面やページに直接アクセスしてもらえることが特徴です。
サイト構造を分かりやすく最適化することで、クローラーによるデータの収集と把握を促進し、自然に読み取ってもらえる可能性を高めましょう。
アンサーボックス|検索結果の最上位に表示される“回答枠”
アンサーボックスとは、ユーザーが検索したキーワードに対して、SERPs上で回答を直接表示する機能です。
例えば「東京都の人口」「〇〇社 売上 推移」といった検索をすると、Webサイトに遷移する前に簡潔な回答が表示されるケースがあります。
アンサーボックスは基本的にSERPsの最上部に位置するため、自社のWebページがここに表示されれば、大きな流入改善とクリック率の向上につながる可能性があります。
アンサーボックスには、主に以下の3種類があります。
- 強調スニペット:ユーザーが質問した検索に対して回答を簡単にまとめたもの
- ライブリザルト:天気や株価、スポーツなどのリアルタイム情報
- ナレッジカード:事実や実態の説明に特化した内容
2025年以降の変化:AI Overviews・AIモードとの関係
2024年以降、GoogleはAIが複数のWebサイトから情報を収集・要約して提示する「AI Overviews」を本格展開し、日本語を含む100以上の国と地域に広げています。
また、日本を含む一部の国では、AIと対話しながら情報を深掘りできる「AIモード」も提供が始まっています。
これらは従来のアンサーボックスと同様に、SERPs最上部でユーザーの疑問に直接答えるという役割を持ちながら、
- 回答テキストがAIによる要約であること
- 回答ブロック内・横に複数の参照リンクが表示されること
- 追加の質問(フォローアップクエリ)に対話的に答えられること
といった点が特徴です。
そのため、SERPs上での存在感という意味では、
「アンサーボックス+複数のリッチリザルト+AI要約」が組み合わさった“拡張アンサーボックス”
のようなイメージで捉えると理解しやすいでしょう。
サイト運営側としては、AI Overviewsやアンサーボックスに「直接載せる」ことを制御することはできませんが、
- 質が高く、独自性のあるコンテンツを作る
- 見出しや箇条書きで情報を整理し、回答部分が抽出されやすい構成にする
- 構造化データやFAQページなどで、情報の意味付けを明確にする
といった取り組みが、AIによる要約・回答にも引用されやすくするための基本施策となります。
リッチリザルト|検索表示に視覚的な要素を付帯
リッチリザルトとは、リッチになったスニペットを指し、タイトルやマークアップを加えて検索結果に視覚的効果を持たせ、ユーザーのニーズに応えられる情報を提供する施策です。
リッチとは情報量が豊富という意味を持ち、追加情報が与えられたスニペットを意味します。
SERPsにおけるリッチリザルトには多くの種類があり、以下のようなものがあります。
- 画像
- パンくずリスト
- 商品レビュー
- 動画
- 価格
- よくある質問(FAQ)
特定の検索表示|Googleショッピング・Googleおしごと検索
GoogleショッピングやGoogleおしごと検索などは、SERPsに表示される特有の要素として、現在Googleが力を入れて改善している領域です。
メリットとして、自社サイトであっても必要情報が正確に登録されていれば、モール型の通販サイトや求人情報のポータルサイト以外の競合サイトよりも上位に表示される可能性が高まります。
具体的には、以下のような画面で確認できます。
- Googleショッピング:ショッピングタブから商品を特定の条件で絞り込む
- Googleおしごと検索:雇用形態や職種、勤務地などに関するキーワードで求人情報が表示される


\ SEO対策にお悩みですか? /
SERPsに関する上位表示の仕組み・流れ
SERPs上にコンテンツが表示されるまでには、クローラー・インデックス・スコアリングという3つの処理を通過する必要があります。
以下で簡単に解説し、違いを確認します。
クローリング
インターネット上を巡回する検索エンジンロボットに情報を読み取ってもらう
インデックス
クローリングされた情報がデータベースに登録される
スコアリング
インデックスされたWebページがアルゴリズムによって評価され、SERPsにおける順位付けが行われる
まとめ:SERPsの展望
Googleは近年、「ユーザーが最小限の操作で課題を解決できる検索体験」を重視しており、その流れの中で「ゼロクリックサーチ」と呼ばれる現象が注目されています。
ゼロクリックサーチとは、検索結果のリンクをクリックしなくても、SERPs上に表示された情報だけで問題解決ができる状態を指します。
従来は、ナレッジカードや強調スニペット、天気・株価などのライブリザルトが代表例でしたが、2024年以降はAI OverviewsをはじめとするAI要約によって、この傾向はさらに強まっています。
ゼロクリックサーチは、検索ユーザーにとっては「早く・ラクに答えが得られる」という大きなメリットがあります。一方で、サイト運営者にとっては、
- SERPs上で満足したユーザーが自社サイトをクリックしない
- AI要約やアンサーボックスに回答が表示された時点で、セッション数が減少する
といったリスクもあり、諸刃の剣と言えます。
ただし、Googleが2025年に公開した「AI検索で成功するためのガイド」では、
- AI Overviewsが表示される検索結果ページでも、質の高いコンテンツには依然としてクリックが集まること
- AI検索では、より具体的で複雑な問いが増え、それに応えられるサイトほど“濃い関心”のあるユーザーからの流入が期待できること
今後のSERPsでは、「すべてのトラフィック」を取りにいくのではなく、AI検索・アンサーボックス・広告を含めた“検索結果ページ全体”の中で、自社がどこで価値を発揮するかを設計することが重要になります。
具体的には、
- すぐに答えが知りたい質問系クエリ:AI Overviewsやアンサーボックスで解決されやすいので、「信頼される情報源」として引用されるポジションを目指す
- 比較検討や商談につながりやすいクエリ:広告やLP、サービスページでしっかり受け皿を用意する
- 事例・ノウハウ・一次情報:他社と差別化しやすい深いコンテンツとして、AI検索時代の強みを作る
といった整理で、SEO、リスティング広告、コンテンツマーケティングを組み合わせていくのがよいでしょう。

GMOらくらくホームページ制作では最新のWebマーケティングに基づいたご相談を受け付けています。
GA4の導入代行や最新のSERPs状況に応じた施策については、お気軽にお問い合わせください。
\ SEO対策にお悩みですか? /
