SERPs(サープス)とは?SEOとの関連・構成要素・仕組み等を解説

Webマーケティングに携わる方であれば、「SERPs(サープス)」という単語を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

今回はSERPsについて、概要・SEOとの関連・構成要素・仕組みなどを解説します。

目次

SERPs(Search Engine Result Pages)とは検索結果を表示するページの略称

SERPsとは、「Search Engine Result Pages」の頭文字をとった略称で、日本語に翻訳すると「検索エンジンの結果ページ」です。

Webマーケティングを行うには、SERPsへの理解を深めることが重要です。

なぜなら、SERPsで上位に表示されるWebサイトは閲覧回数が多くなり、集客につながるためです。

SERPsという言葉は、主にGoogleの検索エンジンで表示される検索結果の一覧ページを指します。

SERPsからSEO対策のヒントを得られるメリットがある

SERPsの理解を深めることで、SEO対策のヒントが掴めます。

なぜなら、SERPsから検索意図を深堀りすることで、より上質なコンテンツを提供できるためです。

SERPsの1ページ目は、いわば「Googleが導き出した検索ユーザーに提供できる今のところ最良の情報」といえるでしょう。

SERPsの1ページ目を参照すれば、自社のWebサイトに関して以下のような内容を分析できるメリットがあります。

  • 自社に足りないもの(網羅性)
  • 自社にしか提供できない価値(独自性)

SERPsを構成する7つの要素とそれぞれの一例を紹介

ここでは、SERPsを構成する7つの要素を解説します。用語をすべて覚えていなくても多角的な視点でSERPsを分析できることを理解しておきましょう。

①バーティカル検索|カテゴリで指定される表示

バーティカル検索とは、検索ワードを入力するスペースのすぐ下に表示される、メニューバーです。

バーティカル検索は、表示されるカテゴリの順序や内容が検索ユーザーの意図によって変化する特徴を持っています。そのため、バーティカル検索を見れば、検索ユーザーの求める情報のカテゴリを理解できるでしょう。

具体的には、以下のような絞り込み機能が用意されています。

  • 画像
  • ショッピング
  • 地図
  • ニュース など

たとえば仮に、「ショッピング」が通常検索の次に表示されている場合、そのキーワードで検索するユーザーは購買欲求が高いことを示しています。

そこで、自社のWebサイトに、商品ページを豊富に用意すれば、検索ユーザーの意図に沿った情報を提供でき、上位表示されやすくなるでしょう。

②ユニバーサル検索|地図・動画など多様な上位表示

ユニバーサル検索は、SERPsの上部に表示されるコンテンツを指します。

ユニバーサル検索は、前述のバーティカル検索と異なり、SERPs内にWebページのコンテンツが大きく表示される特長があります。
そのため、SERPs内にユニバーサル検索が適用された場合、上位表示されれば、流入の可能性がより一層高まるでしょう。

ユニバーサル検索で表示されるコンテンツには、以下のようなものがあります。

  • 動画
  • 画像
  • 地図
  • ニュース

③パーソナライズド検索|現在地・過去の履歴など個別化された表示

パーソナライズド検索は、ユーザーの検索履歴や現在位置などに応じて、SERPsを最適化する機能です。

以下の差を利用することで、対象の検索キーワードが個別化されているかを分析できます。

  • パーソナライズド検索:Googleのアカウントに紐づいている
  • シークレットモードでの検索:アカウント情報に紐づいていない

例えば、「イタリアン」と検索した場合、検索ユーザーの現在位置に近いイタリア料理の店舗がSERPsに表示されます。

④サイトリンク|サイト内の主要なリンクを表示

サイトリンクとは、上位表示されるWebサイトの主要リンクとは別で、Webサイト内のリンクを表示する機能です。

上位のWebサイトに表示されることが多く、SERPsからWebサイト内にある特定のページに直接アクセスしてもらえることが特徴です。

サイト構造を分かりやすくすることで、クローラーに読み取ってもらえるようにしましょう。

⑤アンサーボックス|検索結果の最上位に表示

アンサーボックスとは、ユーザーが検索したキーワードに対して、SERPs上で回答を直接表示する機能です。

アンサーボックスは基本SERPs最上部に表示されるため、自社のWebページを表示できれば、大きな流入につながるでしょう。

アンサーボックスには、主に以下の3種類があります。

  • 強調スニペット:ユーザーが質問した検索に対して回答を簡単にまとめたもの
  • ライブリザルト:天気や株価、スポーツなどのリアルタイム情報
  • ナレッジカード:事実や実態の説明

⑥リッチリザルト|検索表示に視覚的な要素を付帯

リッチリザルトとは、リッチになったスニペットを指します。

リッチとは情報量が豊富という意味を持ち、追加情報が与えられたスニペットを意味します。

リッチリザルトには多くの種類があり、主なものは以下の通りです。

  • 画像
  • パンくずリスト
  • 商品レビュー
  • 動画
  • 価格
  • よくある質問(FAQ)

⑦特定の検索表示|Googleショッピング・Googleおしごと検索

GoogleショッピングやGoogleおしごと検索などは、SERPsに表示される特有の要素として昨今、Googleが力を入れています。

メリットとして、自社サイトであっても必要情報が記入されていれば、モール型の通販サイトや求人情報のポータルサイトよりも上位表示される可能性があります。

具体的には、以下の通りです。

  • Googleショッピング:ショッピングタブから商品を具体的な条件で絞り込める
  • Googleおしごと検索:雇用形態や職種、勤務地などに関するキーワードで求人情報が表示される

SERPsに関する上位表示の仕組み・流れ

SERPs上にコンテンツが表示されるまでには、クローラー・インデックス・スコアリングという3つの処理を通過しなければなりません。

以下で簡単に解説します。

  • クローリング:インターネット上を巡回する検索エンジンロボットに情報を読み取ってもらう
  • インデックス:クローリングされた情報がデータベースに保存される
  • スコアリング:インデックスされたWebページがアルゴリズムによって評価されて、順位付けされる

まとめ:SERPsの展望

Googleは昨今、ユーザーファーストの理念に則って「ゼロクリックサーチ」を目指しています。

ゼロクリックリサーチとは、検索サイトに遷移しなくてもSERPs上で問題解決ができる状態をいいます。

ゼロクリックリサーチは、検索ユーザーにとっては便利な機能ですが、サイト運営者にとっては諸刃の剣ともいえます。

なぜなら、SERPs上だけで満足した検索ユーザーに、自社サイトへアクセスしてもらえない現象が発生してしまうためです。

加えて、検索エンジンからの評価に関係なくコンテンツを上位表示できるリスティング広告枠も、今後は増加する可能性があります。

そのため、SEO対策だけでなく、リスティング広告の活用も視野に入れる必要があるでしょう。

GMOらくらくホームページ制作では最新のWebマーケティングに基づいたご相談を受け付けています。

GA4の導入代行や最新のSERPs状況に応じた内容については、お気軽にお問い合わせください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!