canonicalタグとは?URLパラメーターや末尾スラッシュの正規化を解説

canonicalタグとは?URLパラメーターや末尾スラッシュの正規化を解説
この記事でわかること
  • canonicalタグの意味と役割
  • URLパラメーターが付く場合の正規化方法
  • トレイリングスラッシュのあり・なしを統一する方法
  • canonicalと301リダイレクトの使い分け
  • CMSや動的サイトでcanonicalを生成する際の注意点
  • canonicalが正しく認識されているか確認する方法

Webサイトでは、同じ内容のページに複数のURLからアクセスできることがあります。

たとえば、次のようなケースです。

https://example.com/article/
https://example.com/article/?utm_source=chatgpt.com
https://example.com/article

表示される内容が同じでも、検索エンジンはそれぞれを異なるURLとして認識する可能性があります。

特に近年は、広告、メールマガジン、SNS、生成AIなどからの流入を計測するため、URLにパラメーターが付く機会が増えています。OpenAIも、ChatGPTの検索結果から外部サイトへ送る参照URLに、utm_source=chatgpt.comを自動的に付けると案内しています。

このようなURLの違いを整理し、どのURLを代表として扱ってほしいかを検索エンジンに示す方法が、canonicalタグです。

この記事では、canonicalタグの意味や基本的な設定方法に加え、URLパラメーターやトレイリングスラッシュへの対応、301リダイレクトとの使い分け、動的サイトでの実装方法を解説します。

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canonicalタグとは

canonical(カノニカル)タグとは、重複または非常によく似た内容を持つ複数のURLについて、どのURLを代表となる正規URLとして扱ってほしいかを検索エンジンに示すためのHTML要素です。

一般に「canonicalタグ」と呼ばれますが、HTML上では次のようなlink要素を使用します。

<link rel="canonical" href="https://example.com/article/" />

この記述によって、検索エンジンに対し、https://example.com/article/を正規URLとして扱ってほしいと示せます。

ただし、canonicalは検索エンジンへの命令ではありません。

Googleは、canonical、リダイレクト、XMLサイトマップ、内部リンク、ページ内容などの情報を総合的に判断し、代表となるURLを選びます。そのため、サイト運営者が指定したURLとは異なるURLが、Googleによって正規URLとして選ばれる場合があります。

正規URLとは

正規URLとは、同じ内容を表示する複数のURLのなかから、検索エンジンが代表として扱うURLです。

たとえば、次のURLがすべて同じ記事を表示しているとします。

https://example.com/article/
https://example.com/article/?utm_source=google
https://example.com/article/?utm_source=chatgpt.com

この場合、パラメーターの付いていない次のURLを正規URLとして設定できます。

https://example.com/article/

Googleは、重複するURLをまとめ、そのなかから代表となるURLを選択します。この処理をURLの正規化、またはcanonicalizationと呼びます。

目次

canonicalタグが必要な理由

canonicalタグを設定する主な理由は、次の4つです。

① 検索結果に表示してほしいURLを示す

同じページに複数のURLからアクセスできる場合、検索結果にはパラメーターや不要な文字列を含まないURLを表示したいことがあります。

canonicalを設定することで、どのURLを検索結果に表示してほしいかをGoogleに示せます。

ただし、最終的に表示されるURLを決めるのはGoogleです。

② URLごとの評価シグナルを集約しやすくする

被リンクなどの評価シグナルが複数のURLに分かれている場合、canonicalを設定することで、正規URLへ集約されやすくなります。

たとえば、外部サイトからパラメーター付きURLにリンクされていても、そのURLと正規URLが重複ページとして認識されれば、シグナルが正規URLにまとめられる可能性があります。

③ アクセス解析やURL管理を整理しやすくする

同じコンテンツに複数のURLがあると、URL単位のレポートや検索パフォーマンスを確認しにくくなることがあります。

正規URLを明確にすると、コンテンツ単位で情報を管理しやすくなります。

ただし、canonicalを設定しても、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールで表示されるURLが自動的に統合されるとは限りません。アクセス解析側でも、パラメーターの除外やチャネル分類などを適切に設定する必要があります。

④ 重複URLへのクロールを抑えやすくする

同じ内容を持つURLが大量に生成されると、検索エンジンが重複ページのクロールに時間を使う可能性があります。

canonicalを含むURL正規化の設定によって、重複URLを整理し、新しいページや更新されたページをクロールしてもらいやすい状態をつくれます。

canonicalは「重複コンテンツを防ぐタグ」ではない

canonicalを「重複コンテンツを防ぐタグ」と説明することがありますが、厳密には正確ではありません。

canonicalを設定しても、重複するURL自体が削除されたり、アクセスできなくなったりするわけではないためです。

canonicalの役割は、すでに存在する重複・類似URLについて、検索エンジンに代表URLの希望を示すことです。

また、サイト内に同じ内容のURLが複数存在するだけで、直ちにペナルティーを受けるわけではありません。Googleは重複URLをまとめ、そのなかから代表となるURLを選びます。

ただし、意図しないURLが正規URLとして選ばれたり、クロールや計測が複雑になったりする可能性があるため、URLを適切に整理することが重要です。

canonicalタグの基本的な設定方法

canonicalは、HTMLのhead内に記述します。

<head>
  <link rel="canonical" href="https://example.com/article/" />
</head>

Googleは、canonicalに絶対URLを使用することを推奨しています。

<!-- 推奨 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/article/" />

<!-- 非推奨 -->
<link rel="canonical" href="/article/" />

相対URLもGoogleに処理される場合がありますが、テスト環境のドメインが誤って参照されるなどの問題を防ぐため、プロトコルとドメインを含む絶対URLを使用するほうが安全です。

また、canonicalは有効なhead内に記述する必要があります。body内に記述されたcanonicalは、Googleの正規化には使用されません。

正規ページにも自己参照canonicalを設定する

重複ページだけでなく、正規ページ自身にも、そのページのURLを指定するcanonicalを設定することが推奨されています。

これを「自己参照canonical」と呼びます。

https://example.com/article/が正規URLの場合は、そのページにも次のように設定します。

<link rel="canonical" href="https://example.com/article/" />

自己参照canonicalを設定しておくと、意図しないパラメーターが付いた場合などにも、正規URLを明示しやすくなります。Googleも、正規ページ自身への自己参照canonicalを推奨しています。

URLパラメーターが付く場合のcanonical設定

URLパラメーターとは、URLの末尾に?から始まる形式で付加される情報です。

https://example.com/article/?utm_source=chatgpt.com

URLパラメーターは、流入元の計測、並び替え、絞り込み、ページネーションなど、さまざまな目的で使われます。

canonicalを設定する際は、パラメーターの有無だけで判断するのではなく、パラメーターによってページの主要な内容が変わるかを確認することが重要です。

計測用パラメーターはcanonicalから除外する

次のようなパラメーターは、主に流入元や広告施策を計測するために使われます。

  • utm_source
  • utm_medium
  • utm_campaign
  • gclid

たとえば、ChatGPTの検索結果から訪問した場合は、次のようなURLになる可能性があります。

https://example.com/article/?utm_source=chatgpt.com

このパラメーターによってページ内容が変わらない場合、canonicalにはパラメーターなしのURLを設定します。

<link rel="canonical" href="https://example.com/article/" />

考え方は次のとおりです。

アクセスしたURL
https://example.com/article/?utm_source=chatgpt.com

canonicalに指定するURL
https://example.com/article/

UTMパラメーターは流入計測に利用しながら、検索エンジンにはパラメーターなしのURLを正規URLとして示します。

Googleの公式ドキュメントでも、gclidなどのパラメーター付きURLではなく、検索結果に表示したいURLを正規URLとして示す例が紹介されています。

UTM付きURLをすぐにリダイレクトすべきか

計測用パラメーターが付いたURLを、無条件でパラメーターなしのURLへリダイレクトする必要はありません。

サーバー側でページ表示前にリダイレクトすると、解析ツールがUTMパラメーターを取得できない構成もあります。

そのため、一般的には次のような設計が考えられます。

UTM付きURLにアクセス
↓
ページを200ステータスで表示
↓
アクセス解析でUTMを取得
↓
canonicalにはUTMなしのURLを出力

ただし、UTMを取得したあとにURLからパラメーターを取り除く仕組みを実装する場合もあります。最適な方法は、利用しているアクセス解析ツール、タグ管理、サーバー構成によって異なります。

パラメーターを一律に削除してはいけない

URLパラメーターには、ページ内容を変えるものもあります。

種類canonicalの基本的な考え方
流入計測utm_source=chatgpt.com原則として除外
広告計測gclid=xxx原則として除外
セッション管理sessionid=xxx原則として除外
並び替えsort=price内容の差を確認して判断
絞り込みcolor=red検索意図とページの独自性で判断
ページネーションpage=2原則として各ページを個別に判断
言語・地域lang=ja内容が異なる場合は残す
商品バリエーションsize=m商品情報や検索需要に応じて判断

パラメーターが付いているという理由だけで、すべてをパラメーターなしのURLへcanonical指定すると、内容の異なるページまで同じページとして扱うことになります。

並び替えパラメーター

次のURLは、掲載商品が同じで、表示順だけが異なる例です。

https://example.com/products/
https://example.com/products/?sort=price
https://example.com/products/?sort=new

表示順以外の主要な内容が同じで、並び替えURLを検索結果に表示する必要がない場合は、パラメーターなしのURLを正規URLにする方法があります。

<link rel="canonical" href="https://example.com/products/" />

ただし、掲載内容や検索意図が実質的に異なる場合は、同じURLへ機械的にcanonical指定しないよう注意が必要です。

絞り込みパラメーター

次のように、絞り込みによって掲載商品が変わるケースがあります。

https://example.com/products/
https://example.com/products/?color=red

絞り込み結果を独立した検索ページとして扱わない場合は、基本となるカテゴリーページへcanonicalを設定する選択肢があります。

一方、「赤いワンピース」のように独立した検索需要があり、固有のタイトル、説明文、商品構成を用意している場合は、絞り込み結果を独立ページとして設計することも考えられます。

重要なのは、パラメーターの形式ではなく、ページの内容と検索意図です。

ページネーション

次のような一覧ページを想定します。

https://example.com/articles/
https://example.com/articles/?page=2
https://example.com/articles/?page=3

2ページ目以降の掲載内容が1ページ目と異なる場合、すべてを1ページ目へcanonical指定するのは適切とは限りません。

それぞれのページが固有のコンテンツを持つ場合は、各ページに自己参照canonicalを設定します。

<!-- 2ページ目 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/articles/?page=2" />

複数ページに分割されたコンテンツについても、Googleは各ページまたは適切な全件表示ページをcanonicalにし、単純にすべてを1ページ目へ向けないよう案内しています。

トレイリングスラッシュとは

トレイリングスラッシュとは、URLの末尾に付く/を指します。

https://example.com/article
https://example.com/article/

ルートURLを除き、この2つは異なるURLです。Googleも、末尾スラッシュのあるURLとないURLを別々のURLとして扱うと説明しています。

なお、次のルートURLは同じものとして扱われます。

https://example.com
https://example.com/

末尾スラッシュはあり・なしのどちらが正しいのか

末尾スラッシュは、あり・なしのどちらか一方がSEO上必ず正しいわけではありません。

重要なのは、サイト内で使用する形式を決め、次の設定を統一することです。

  • リダイレクト
  • canonical
  • 内部リンク
  • XMLサイトマップ
  • hreflang
  • 構造化データ内のURL
  • OGPなどのURL

たとえば、末尾スラッシュありを正規URLにする場合は、サイト内のURLを次の形式に統一します。

https://example.com/article/

両方のURLが200を返していないか確認する

まずは、次の2つのURLへアクセスします。

https://example.com/article
https://example.com/article/

確認結果によって対応が異なります。

一方から他方へリダイレクトされる場合

https://example.com/article
↓ 301リダイレクト
https://example.com/article/

この場合、すでにURLが統一されています。転送先のページには、自己参照canonicalを設定します。

<link rel="canonical" href="https://example.com/article/" />

両方が200を返す場合

https://example.com/article  → 200
https://example.com/article/ → 200

両方で同じ内容が表示される場合は、どちらか一方を正規URLとして決めます。

末尾スラッシュありを正規URLにする場合は、次のように対応します。

https://example.com/article
↓ 恒久的なリダイレクト
https://example.com/article/

正規ページには自己参照canonicalを設定します。

<link rel="canonical" href="https://example.com/article/" />

Googleは、末尾スラッシュあり・なしの両方が同じ内容を200ステータスで返す場合、一方を選び、内部リンクやXMLサイトマップを統一し、重複URLから正規URLへ301リダイレクトする方法を案内しています。リダイレクトが難しい場合は、canonicalを使用できます。

URLの違いに応じてcanonicalとリダイレクトを使い分ける

URLの違いは、すべてcanonicalだけで解決するものではありません。

URLの違い基本的な対応
UTMなどの計測用パラメーターURLを受け入れ、canonicalから除外
表示順だけを変えるパラメーター内容を確認し、canonicalで整理
絞り込みパラメーター検索意図と独自性で個別判断
トレイリングスラッシュ一方へ恒久的にリダイレクト
httphttpsHTTPSへ恒久的にリダイレクト
wwwあり・なし一方へ恒久的にリダイレクト
index.htmlあり・なし一方へ恒久的にリダイレクト
古いURLと新しいURL新しいURLへ恒久的にリダイレクト
同じ内容を残す必要がある複数URLcanonicalを使用

Googleは、リダイレクトを正規化の強いシグナル、rel="canonical"も強いシグナル、XMLサイトマップへの掲載を比較的弱いシグナルとして説明しています。複数の方法を同じ正規URLに統一すると、Googleへ意図が伝わりやすくなります。

canonicalと301リダイレクトの違い

canonicalと301リダイレクトは、どちらもURL正規化に使用されますが、役割が異なります。

項目canonical301リダイレクト
主な役割代表URLの希望を検索エンジンに示すURLが恒久的に移動したことを示す
ユーザーの移動移動しない転送先へ移動する
元のURL引き続き閲覧できる原則として転送先が表示される
主な用途重複URLを残す必要がある場合不要なURLを廃止・統合する場合
Googleへのシグナル強い強い

canonicalが適しているケース

  • 計測用パラメーター付きURLを受け入れたい
  • 並び替えURLをユーザー向けに残したい
  • 同じコンテンツを複数のURLで提供する必要がある
  • 重複URLを削除・転送できない

301リダイレクトが適しているケース

  • トレイリングスラッシュを統一する
  • HTTPからHTTPSへ移行する
  • wwwあり・なしを統一する
  • 古いURLを新しいURLへ移行する
  • index.htmlあり・なしを統一する
  • 重複URLを今後使用しない

Googleは、不要になった重複URLを廃止する場合、恒久的なリダイレクトを使用するよう案内しています。

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動的サイトではcanonicalの生成ルールが重要

静的HTMLでは、ページごとに正しいcanonicalを直接記述できます。

一方、CMSやWebフレームワークを利用したサイトでは、テンプレートやプログラムによってcanonicalが自動生成されることがあります。そのため、1ページの設定ミスではなく、サイト内の多数のページに同じ問題が発生する可能性があります。

たとえば、現在のURLをそのままcanonicalに出力する処理では、次のURLがそれぞれ自己参照canonicalになることがあります。

https://example.com/article/
https://example.com/article/?utm_source=chatgpt.com
https://example.com/article/?utm_source=newsletter

これでは、同じ内容のページについて異なるcanonicalが生成されます。Googleも、CMSやプラグインの設定によって、意図しないURLがcanonicalに指定される場合があると注意を促しています。

canonicalを動的に生成する基本ルール

canonicalのURLは、ブラウザーに表示されている現在のURLをそのまま使用するのではなく、あらかじめ決めた正規化ルールに沿って生成します。

基本的な処理は次のとおりです。

現在のURLを取得
↓
本番環境のプロトコルとドメインに統一
↓
トレイリングスラッシュを統一
↓
計測用パラメーターを除外
↓
ページ内容に必要なパラメーターだけを残す
↓
フラグメントを除外
↓
絶対URLとしてcanonicalを出力

実装時は、少なくとも次の項目を確認します。

本番ドメインを固定する

リクエストされたホスト名をそのまま使用すると、開発環境やステージング環境のURLがcanonicalに出力される可能性があります。

canonicalのドメインは、環境変数やサイト設定などで定義した本番ドメインを使用します。

https://staging.example.com/article/

ではなく、次のURLを出力します。

https://example.com/article/

トレイリングスラッシュの形式を統一する

サイトで末尾スラッシュありを採用する場合は、canonicalにも必ず末尾スラッシュを付けます。内部リンクやXMLサイトマップも同じ形式に統一します。

https://example.com/article/

パラメーターは許可・除外ルールを決める

すべてのパラメーターを残す方法も、すべて削除する方法も適切とは限りません。たとえば、次のように分類します。

除外する
utm_source / utm_medium / utm_campaign / gclid / sessionid

個別に判断する
sort / filter / page / lang / variant

サイト固有のURL設計に合わせて、パラメーターごとの処理を定義します。

フラグメントを含めない

次の#sectionはフラグメント識別子です。

https://example.com/article/#section

Googleは通常、URLフラグメントをcanonicalとしてサポートしていません。canonicalには、フラグメントを除いたURLを指定します。

JavaScriptだけでcanonicalを変更しない

JavaScriptを使用してcanonicalを追加すること自体は可能です。ただし、Googleは、可能であればHTMLのソースコードにcanonicalを記述し、JavaScriptで別のURLに変更しない方法を推奨しています。

元のHTMLとJavaScript実行後で異なるcanonicalが出力されると、検索エンジンに矛盾した情報を送ることになります。

HTMLでcanonicalを設定できない場合は、元のHTMLにはcanonicalを入れず、JavaScriptで1つだけ追加します。複数のcanonicalを生成しないことも重要です。

canonical設定時の注意点

内容が異なるページを同じURLへ指定しない

canonicalは、同一または非常によく似た内容を持つページに使用します。内容の異なるページをトップページやカテゴリーページへまとめて指定すると、Googleに無視されたり、意図しないURLが正規URLとして選ばれたりする可能性があります。

存在する正常なURLを指定する

canonicalの指定先には、正常にアクセスできるURLを使用します。次のようなURLは避けます。

  • 404エラーを返すURL
  • アクセスできないURL
  • 誤ったドメインのURL
  • 意図しないリダイレクト先
  • ステージング環境のURL

canonicalを複数出力しない

テーマ、CMS、SEOプラグイン、JavaScriptなどがそれぞれcanonicalを生成すると、1ページに複数のcanonicalが出力される場合があります。異なるURLを指定するcanonicalが複数存在すると、Googleが設定を適切に解釈できない可能性があります。

内部リンクも正規URLに統一する

canonicalでは末尾スラッシュありのURLを指定しているのに、内部リンクでは末尾スラッシュなしのURLを使用するなど、設定を混在させないようにします。Googleは、サイト内のリンクを正規URLへ統一するよう推奨しています。

XMLサイトマップも正規URLに統一する

XMLサイトマップには、原則として正規URLだけを掲載します。次のようなURLを混在させないようにします。

  • UTM付きURL
  • リダイレクト元URL
  • HTTPのURL
  • 末尾スラッシュの形式が異なるURL
  • canonicalで別URLを指定しているURL

canonical、内部リンク、XMLサイトマップで異なるURLを指定すると、Googleへ矛盾したシグナルを送ることになります。

robots.txtを正規化に使用しない

robots.txtは、検索エンジンのクロールを制御するためのファイルであり、正規URLを指定する仕組みではありません。Googleは、robots.txtをURL正規化の目的で使用しないよう案内しています。

noindexをcanonicalの代わりに使用しない

noindexは、ページを検索結果へ表示しないよう求める設定です。canonicalは、重複ページのなかから代表URLを示す設定です。目的が異なるため、URLの正規化だけを目的としてnoindexを使用することは推奨されていません。

canonicalが正しく設定されているか確認する方法

① HTTPステータスコードとリダイレクトを確認する

最初に、重複する可能性があるURLへそれぞれアクセスし、次を確認します。

  • HTTPステータスコード
  • リダイレクトの有無
  • 最終的に表示されるURL
  • リダイレクト回数

特に、次のURLを組み合わせて確認します。

http / https
wwwあり / なし
末尾スラッシュあり / なし
パラメーターあり / なし
index.htmlあり / なし

② ページのソースコードを確認する

ブラウザーの「ページのソースを表示」機能で、HTMLのhead内にcanonicalがあるか確認します。

<link rel="canonical" href="https://example.com/article/" />

あわせて、次を確認します。

  • canonicalが1つだけか
  • 絶対URLになっているか
  • 本番ドメインになっているか
  • URLのスペルが正しいか
  • パラメーターが適切に除外されているか
  • トレイリングスラッシュが統一されているか

③ JavaScript実行後のDOMを確認する

JavaScriptでcanonicalを生成または変更するサイトでは、開発者ツールの「Elements」などから、実行後のDOMも確認します。ページのソースコードと実行後のDOMで異なるcanonicalが指定されていないかを確認してください。

④ Google Search Consoleで確認する

Google Search ConsoleのURL検査ツールでは、主に次の項目を確認します。

  • ユーザーが指定した正規URL
  • Googleが選択した正規URL

両者が異なる場合は、canonical・リダイレクト・内部リンク・XMLサイトマップ・HTTPS・ページ内容の設定に矛盾がないか確認します。Googleは、URL検査ツールでGoogleが選択した正規URLを確認できると案内しています。

⑤ クローラー型SEOツールで一括確認する

ページ数の多いサイトでは、クローラー型のSEOツールを使うと、次のような問題をまとめて確認できます。

  • canonicalがないページ/複数あるページ
  • 404やリダイレクトURLへのcanonical
  • 非正規URLがXMLサイトマップに含まれている
  • 内部リンクが非正規URLを参照している
  • パラメーター付きURLが自己参照canonicalになっている
  • ステージング環境をcanonicalに指定している

canonicalタグに関するよくある質問

canonicalはすべてのページに必要ですか?

Googleは、canonicalを必須とはしていません。指定がない場合は、Googleが代表となるURLを選びます。

ただし、URLの表記ゆれやパラメーター付きURLが発生する可能性を考えると、正規ページ自身に自己参照canonicalを設定しておく方法が推奨されます。

canonicalを設定すると検索順位は上がりますか?

canonicalを設定しただけで、検索順位が上がるとは限りません。

canonicalは、検索結果に表示してほしいURLを示し、重複URLの評価シグナルを集約しやすくするための設定です。正しく設定することでURL管理の問題を改善できる可能性はありますが、順位上昇を直接保証するものではありません。

パラメーター付きURLはすべてcanonicalで統一すべきですか?

すべてを統一すべきではありません。

UTMなど、ページ内容を変えない計測用パラメーターは原則として除外します。一方、言語、ページネーション、商品バリエーション、絞り込みなど、ページ内容を変えるパラメーターは個別に判断する必要があります。

末尾スラッシュは付けたほうがよいですか?

あり・なしのどちらでも構いません。

重要なのは、一方に統一し、リダイレクト、canonical、内部リンク、XMLサイトマップで同じ形式を使用することです。

canonicalと301リダイレクトは併用できますか?

併用できます。

たとえば、末尾スラッシュなしのURLを末尾スラッシュありへリダイレクトし、転送先のページに自己参照canonicalを設定できます。

/article
↓ 301
/article/
<link rel="canonical" href="https://example.com/article/" />

まとめ

canonicalタグは、重複または非常によく似た内容を持つ複数のURLについて、どのURLを正規URLとして扱ってほしいかを検索エンジンに示すための設定です。

特に、次のようなURLが発生するサイトでは、canonicalを含むURL正規化の設計が重要です。

  • ChatGPTや広告などからUTM付きURLへの流入がある
  • トレイリングスラッシュのあり・なしが混在している
  • 並び替えや絞り込みパラメーターがある
  • CMSやWebフレームワークでURLを動的に生成している
  • HTTP・HTTPSやwwwの形式が統一されていない

計測用パラメーターはアクセス解析に利用しながら、canonicalではパラメーターなしのURLを指定します。

トレイリングスラッシュ、HTTP・HTTPS、wwwのあり・なしなど、今後使用しないURLの違いは、原則として恒久的なリダイレクトで一方に統一します。

また、canonicalだけでなく、内部リンク、XMLサイトマップ、リダイレクトの設定も同じ正規URLに統一することが重要です。

設定後は、HTMLのソースコード、HTTPステータスコード、Google Search Consoleを確認し、Googleが意図したURLを正規URLとして選択しているかを確認しましょう。

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